前回までのあらすじ


日曜昼の表参道、カジュアルなジャケットに身を包んで
前回の銀座での初対面から一週間。私シゾンは、日曜日の昼下がりに表参道の交差点近くに立っていた。前回のデートで、彼女がポツリと口にした「アサイーの専門店に行きましょうよ」という言葉を、私は一字一句違わずに覚えていた。それを実行に移す日が来たのだ。
経営者として、あるいは一人の男として、日曜の表参道を歩くのは珍しいことではない。しかし、この日の私はいつもと少し気分が違った。普段のビジネスモードで纏う三つ揃いのスーツはクローゼットに預け、上質なコットンのカジュアルなジャケットにノーネクタイという、リラックスした装いを選んだ。
待ち合わせ場所に現れた美栄さんは、やはり「そのまま」だった。 少し背伸びをしたのだろうか、前回よりも心持ち明るい色のワンピースを着ていたが、その表情にはまだ「都会の迷子」のような不安が滲んでいる。
「●●さん、お待たせしました……!」
駆け寄ってくる彼女の姿は、失礼を承知で言えば、まさに「上京したての娘に会いに来た父親」と、それを迎える娘の図そのものだったろう。周囲の目には、成功した経営者が若い女性を連れ回しているというよりは、心配で滋賀から出てきた父親が、慣れない都会で娘をナビゲートしているように映っていたに違いない。だが、私にはその感覚が、不思議と心地よかった。
ブランド街の迷い子と、物欲のない瞳

アサイーの専門店で、彼女が目を輝かせてボウルを頬張る姿を眺めた後、私たちは表参道のメインストリートを歩くことにした。
世界中のハイブランドが軒を連ねるこの通りは、交際クラブに出入りする多くの女性にとっては「戦場」であり、「収穫の場」である。彼女たちの多くは、ショーウィンドウに飾られた新作のバッグを見て、いかにして男性にそれを買わせるかの算段を立てる。
しかし、美栄さんは違った。
「あ、あの建物、すごくキラキラしてますね……」
彼女が見ているのはブランドのロゴではなく、建築物としての美しさや、ディスプレイの華やかさそのものだった。
「せっかくだから、中に入ってみようか。何か気になるものがあれば教えてくださいね」
私はそう言って、ある有名ブランドの旗艦店へと彼女を促した。
「えっ、私、こんなところ入ったことがありません……。いいんですか?」
腰が引けている彼女を連れて店内に入ると、そこには洗練された空間が広がっていた。田舎者丸出し、と言ってしまえばそれまでだが、彼女の挙動不審な様子は、逆にこの場所の毒気に当てられていないことの証左でもあった。
「どうだい、何か欲しいものはありそうですか?」
私が問いかけると、彼女は真剣な表情で並べられたバッグやアクセサリーを見つめた。しかし、数分後、彼女は困ったような笑みを浮かべて私の顔を見た。
「綺麗だなって思いますし、興味はあります。でも……なんだか、私にはまだ早い気がします。それに、これを持って大学に行く自分を想像しても、なんだか違う気がして。今は、見ているだけで十分です」
この世界に身を置く男性の皆様なら、この言葉の重みが分かるはずだ。 パパ活という文脈であれば、ここで「せっかくなら買ってもらおう」と欲を出すのが常道だ。しかし、彼女は「自分に合うかどうか」という基準を、19歳にして既に持っていた。ブランド物という記号に自分を当てはめるのではなく、自分という実体を大切にしている。その凛とした姿勢に、私は深い感銘を受けた。
「●●さんは、楽しいですか?」という問いの正体
表参道の喧騒を少し離れ、裏通りの静かなカフェに入った。 歩き疲れたのか、彼女は運ばれてきたアイスティーを美味しそうに飲み、ひと段落したところで、真っ直ぐに私の目を見てこう言った。
「あの、●●さん。一つ聞いてもいいですか?」
「なんでしょう?」
「●●さんは、私と一緒にいて、楽しいですか?」
その問いは、あまりにも唐突で、そしてあまりにも純粋だった。 私は一瞬、言葉に詰まった。
「なぜ、そんなことを聞くの?」
「だって……私、全然おしゃれでもないし、ブランドのことも知らないし。●●さんは凄い会社の社長さんで、もっと綺麗な人とか、お話しが上手な女性をたくさん知っているはずなのに。私みたいな田舎者と歩いていて、退屈じゃないかなって……」
私は背筋を伸ばし、彼女の目を見つめ返した。 そして、私がなぜユニバース倶楽部で出会いを求めているのか。 なぜ、手慣れたプロのような女性ではなく、彼女のような存在を探していたのかを、噛み砕いて説明した。
「まずビジネスの世界は、常に嘘と計算で溢れています。
だからこそ、君のように、自分の目で見、自分の心で感じたことを真っ直ぐに伝えてくれる存在が、私には何よりも尊いんですよ。アサイーを食べて『美味しい』と笑う君の顔を見ている方が、私は何百万円の商談を決めるより、心が満たされますよ」
彼女は、瞬きもせずに私の話を聞いていた。 その真剣な眼差しから、彼女が私の言葉を「社交辞令」ではなく「真実」として受け取ろうとしていることが伝わってきた。この瞬間、私たちの間には、年齢や立場を超えた、一つの「信頼」の火が灯ったと確信した。
デザイン封筒に込めた敬意と、彼女の礼節
解散の時が来た。 私は、あらかじめ用意していたオリジナルのデザイン封筒を取り出した。 中には、本日の感謝として2万円を入れている。交際タイプB1という枠組み、そして今日のカジュアルなデートの内容を考えれば、これは十分すぎる、かつ重すぎない配慮だ。
「今日は本当に楽しかったです。これは、君の貴重な時間を私にくれたことへの感謝なので。受け取ってくれますか?」
彼女は封筒を受け取ると、驚いたように目を見開いた。
「……こんな、綺麗な封筒に入れてくださって。ありがとうございます」
そして彼女は、人混みの中でも構わず、私に向かって深々と、腰を折って頭を下げた。
その姿は、決して「お手当をもらったから」という卑屈な感謝ではなかった。 自分の存在を認められ、一人の女性として敬意を払われたことに対する、彼女なりの最大限の礼節であった。
男性の皆様。 我々が忘れかけているものが、ここにある。 金を払えば何でも手に入ると思っている男は多い。だが、相手の魂を揺さぶり、心からの敬意を引き出すのは、金額の多寡ではない。相手をどう見ているか、その「心の解像度」なのだ。
経営者が学ぶべき「純真」というリスクマネジメント
表参道の駅へと消えていく彼女の背中を見送りながら、私は自問自答した。 なぜ私は、これほどまでに彼女に惹かれるのか。
それは、彼女が「処女」だからではない。 彼女が持つ「汚されていない感性」が、私の凝り固まったビジネス脳を解きほぐしてくれるからだ。 TPOを弁え、空気を読むことは重要だ。だが、それ以上に大切なのは、相手の目を見て話を聞くという、人として当たり前の行為にどれだけ真摯になれるかである。
美栄さんは、私に「楽しいですか?」と問うた。
その問いに胸を張って「楽しい」と言える自分でいられるかどうか。 それこそが、一流の男性としての、真のステータスなのではないか。
彼女はこれから、都会の色に染まっていくかもしれない。 ブランド品を欲しがるようになるかもしれない。 だが、今日のこの日の、あの純粋な瞳だけは、私が守り抜かなければならない。 愛嬢として彼女を支える決意は、この二回目のデートを経て、確信へと変わった。
次回の連載では、さらに一歩踏み込んだ彼女の家庭環境、そして私がなぜ彼女の「初めて」を焦らずに待とうと思ったのか、その深淵について触れたいと思う。
シゾン公式の交際クラブに入り浸る交際オヤジのYouTubeを公開中
交際クラブ(デートクラブ)に入り浸る会社経営者のYouTubeチャンネルです。現在ユニバース倶楽部・THE SALONに入会し日々デートを繰り返して、寂しさを紛らわして疑似恋愛「投資恋愛」に勤しんでいます。 出会いは無限大。だけどクオリティの高い出会いを経験したい方にとって、有益な情報を今後届けていきます。
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