スマホの画面に浮かんだ、無駄のない曲線

表参道のオフィスのデスクで、冷えた炭酸水を飲みながら画面をスクロールしていた。画面に表示されていたのは、ユニバース倶楽部のブラッククラスの女性だ。
唯さん(仮名) / 28歳 / 元モデル・現ブランドディレクター
三度目のデートだ。
以前掲載されていたオファーした際には、6枚の写真を見た瞬間、彼女が「プロの側の人間」だったことがわかる。自撮りの妙な角度もなければ、過剰なフィルターもない。
やはりブラッククラスの存在というのは特別感のあるものである。
ユニバース倶楽部はブラッククラス等関係なくすべての女性を基本自社で契約した事務所での撮影をしている。
170センチを超えるであろうスラリとした立ち姿と、無駄な肉を一切削ぎ落としたシャープな輪郭。
画面下のチャット欄に、彼女からのメッセージが入る。文章に無駄がない。短すぎず、長すぎず。キャバクラ的な媚びを含んだ絵文字もなければ、かといってビジネスメールのような硬さもない。
「唯さん、お疲れ様。今週の木曜日、少し時間が取れそうだけど、恵比寿か銀座、どちらが都合がいいかな?」
「恵比寿なら、仕事終わりに行きやすいです。●●さんのお気に入りの場所にお邪魔したいです」
この「お気に入りの場所にお邪魔したい」という返し。
一見、相手に委ねているようでいて、実は「あなたのセンスを見せてみなさい」という静かな挑戦状だ。20代半ばまでの若くて綺麗なだけの女性なら、「どこでもいいですー!美味しいお店連れてってください!」で終わる。だが、港区や渋谷区の夜をひと通り通過してきた28歳の元モデルは、選店そのものを男の品格のテストとして扱ってくる。
ここで流行りの映え系イノベーティブ・フレンチなどを選ぶのは三流だ。写真映えするだけの料理や、やたらと説明の長いパフォーマンス系レストランは、彼女たちにとってもう飽き飽きしている。
選ぶべきは、「静寂」「素材」「間(ま)」が計算し尽くされた空間。 私は恵比寿の喧騒から少し離れた、看板のない和食の個室を予約した。
カウンターではなく、あえての「静かな個室」
木曜日の19時半。恵比寿の路地裏にあるその店は、入口に小さな行灯があるだけで、一見するとただの高級住宅に見える。
扉を開けると、ほのかに香る白檀の匂い。私たちが通されたのは、打ちっぱなしのコンクリートと古材のテーブルが美しい、ミニマルな個室だった。
「お待たせしました、●●さん」
5分遅れで現れたブラッククラスの唯さんは、黒のシンプルなノースリーブニットに、仕立てのいいワイドパンツを合わせていた。ハイブランドのロゴを全面に押し出したような下品なスタイルではなく、上質な生地の落ち感だけで魅せるファッション。肩にかかる黒髪と、繊細な手首に光るシンプルなゴールドのブレスレット。
「遅れてごめんなさい。打合せが長引いてしまって」
「いや、自分もいま着いたところだ。座って」
彼女が席に就く動作、バッグを置く手つき。すべてに無駄な雑音がない。元モデルという経歴は伊達ではない。立ち振る舞いひとつに「見られていること」への自覚が染み込んでいる。
ブラッククラスがこんな女性ばかりなのか?といってもそうでもない。
性格の悪いブラッククラスもいるし、性格のよいブラッククラスもいる
一概にすべての女性が素晴らしいとは言えないものだ。
「素敵なお店ですね。恵比寿にこんな静かな場所があったなんて」
「大人が話をするには、これくらいの雑音のなさがちょうどいい」
最初に頼んだのは、冷えたシャンパーニュ。グラスを傾けながら、乾杯を交わす。
「もっとこう、バリバリ経営者感を出してくる方かと思っていました」
「そういう圧迫感のある男は、日常にたくさんいるだろう?」
「……はい、正直お腹いっぱいです(笑)」
ふっと、彼女の肩の力が抜けたのが分かった。
ブラッククラスに登録している28歳で、元モデルという肩書を持つ女性の周りには、例外なく「分かりやすい金持ち」が集まる。ITベンチャーの若手社長、不動産投資で当てた男、美容クリニックの理事長。彼らは一様に、高い時計を見せつけ、外車を自慢し、どれだけ自分が稼いでいるかを語りたがる。
だが、洗練された女性が本当に求めているのは、自分の市場価値を誇示するための「トロフィー男」ではない。「この人の前では、無理に可愛く見せる必要も、背伸びをする必要もない」と感じさせてくれる、圧倒的な余裕と器(うつわ)だ。
28歳という年齢が抱える、華やかさの裏の焦燥
料理は、季節の食材を使った繊細な小鉢から始まった。先付の「毛蟹と土佐酢のジュレ」を味わいながら、私は彼女の「現在」について問いを投げかける。
「ブランドのディレクションは、始めてどのくらいになるの?」
「今年で3年目になります。モデルを辞めてから、知人のアパレル会社に入って、去年自分のラインを持たせてもらえるようになって」
「モデルを辞める決断は、怖くなかった?」
私のその一言に、彼女が一瞬、グラスを握る手を止めた。
「……すごく怖かったです。18歳から10年間、モデルとして仕事をしてきて、自分の見た目や若さがそのまま評価される世界にいたので。でも、25歳を過ぎたあたりから『このままだと、10年後に何も残らない』って気づいちゃったんですよね」
20代前半のモデル時代は、パーティに呼ばれ、港区のギャラ飲みや高級ギャザリングに顔を出し、ちやほやされるのが日常だったはずだ。だが、28歳という年齢は、その華やかな世界の賞味期限が見え始める時期でもある。
後輩の若いモデルがどんどん出てくる中で、自分の立ち位置を変えなければいけない焦り。「若さと美しさ」という流動資産を、「自分の事業やブランディング」という固定資産に組み替えようと必死になっている時期なのだ。
「周りの男性って、『モデルやってたんだ、すごいね』って見た目の話しかしてくれないか、『俺が資金出してやるよ』って上から目線でアドバイスしてくる人ばかりで」
「男の承認欲求に付き合う必要はない。自分のペースでブランドを育てればいい」
私は静かに、日本酒(黒龍の石田屋)を注文した。お猪口に酒を注ぎ合いながら、会話の深度を一段深くしていく。
高級なメッキを剥がし、素顔の「唯」を引き出す
ブラッククラスに設定している20代後半の洗練された女性を口説く際、最大の障害になるのは彼女たちが身につけている「警戒心という名の鎧」だ。ハイスペックな男たちから散々アプローチされ、下心丸出しの付き合いを経験してきた彼女たちは、「この男も結局、私の体が目的なんだろう」「私をアクセサリーとして連れて歩きたいだけだろう」と常に身構えている。
その鎧を外す唯一の方法は、「彼女の美しさ」ではなく「彼女の思想と孤独」に光を当てることだ。
「唯さんは、すごく仕事に対してストイックだね。でも、たまには息が詰まらない?」
「……うーん、どうだろ。でも、弱音を吐いたら終わりだと思ってるところはあるかもしれません。スタッフの前では常に『できるディレクター』でいなきゃいけないし」
会話を重ねるたびにお互いの気持ちがひかれあっていく感じがする。一方的にだけど。
この「居心地の良さ」こそが、ブラッククラスのようなハイエンドなマッチング空間で、大人の男が提供すべき最大の価値だ。若さやお金の力で強引に押し切るのではなく、相手の心の澱(おり)を静かにすくい取ってあげること。
料理は中盤、鰆の西京焼きと、特選和牛のウニ乗せへと移っていく。シャンパーニュから日本酒、そして重すぎない赤ワインへとグラスを変えながら、私たちの会話は仕事の話から、お互いの人生観、恋愛観へと自然にグラデーションを描いていった。
「二軒目」の選び方──喧騒を避け、夜の静寂へ
21時半。料理を終え、店を出る。恵比寿の夜風が、少し火照った頬に心地いい。
「●●さん、今日はごちそうさまでした。本当に美味しかったです」
ここで「じゃあ、タクシー呼ぶね」と帰すのは無難だが、一流のデートではない。かといって「もう一軒、賑やかなバーに行こう!」と派手なラウンジに連れ出すのは二流だ。
「唯さん、もう少し時間ある?」
「はい、大丈夫です。●●さんとなら、まだ一緒にいたいです」
彼女の目を見て、私は静かに頷いた。
「近くに、静かにウィスキーが飲めるバーがある。少し歩こうか」
タクシーを使わず、あえて恵比寿から代官山方面へ向かって10分ほど歩く。夜の住宅街を並んで歩くこの時間が、二人の距離を物理的にも心理的にも一気に縮める。
「モデル時代って、こういう夜道をゆっくり歩くことなんてなかったです。いつも送迎車か、タクシーで移動してばかりで」
案内したのは、地下に続く小さな扉のバー。カウンターには樹齢数百年の一枚板が使われ、照明は暗く、バックバーにはヴィンテージのボトルがずらりと並んでいる。
マスターに目くばせをし、奥のローテーブルのソファ席へ着く。私はマッカランの18年をロックで、彼女はフルーツを使った甘さ控えめのカクテルを頼んだ。
ソファの距離感と、言葉の「間」
暗がりの中で、ソファに深く腰掛ける。隣との距離は、先ほどの和食店のテーブル越しとは違う。肩が触れ合うか触れ合わないかの距離。
「●●さんって、私みたいな年齢の女性と会うこと、よくあるんですか?」
カクテルグラスのストローを回しながら、彼女が少し上目遣いで聞いてくる。
この質問こそ答えずらい。正直に話せば、嫌われるし。しっかり嘘をつけば見破られる。
「まぁほどほどにかな」
これが最大の返答かもしれない。
彼女の身体が、わずかにこちら側に傾く。彼女が吐き出す吐息に、ほのかなフルーティな酒の香りが混ざる。
ここで焦って手を握ったり、安易に腰に手を回したりしてはいけない。28歳の元モデルというクラスの女性は、「男がどのタイミングで仕掛けてくるか」を百戦錬磨で知っている。そこで期待通りのタイミングで手を出すと、「なんだ、この人も結局一緒か」と一気に冷めてしまう。
「触れられそうで、触れられない」緊張感を維持すること。男側の圧倒的な自制心(セルフコントロール)こそが、女の執着心を最大限に引き出す。
彼女の手が、テーブルの上にある私の手に、そっと重ねられた。細く、柔らかい指先。だが、そこには確かな温もりと、私に対する依存の予兆があった。
ブラッククラスの真価──「所有」ではなく「余韻」を残す
23時半。バーを出て、通りでタクシーを拾う。彼女を後部座席に乗せ、ドアを閉める直前、私は彼女の耳元で静かに囁いた。
「今日は楽しかった。家に着いたら、連絡して」
「●●さん……今夜は、このまま帰っちゃうんですか?」
タクシーの窓越しに見える彼女の瞳には、明らかに「名残惜しさ」と「焦燥」が混ざっていた。大抵の男なら、ここで一緒にタクシーに乗り込み、そのままホテルのスイートや自宅へ連れて行くだろう。
だが、私はあえてここで引く。
「今夜は、ここで終わりにしておきたい。続きは、また次回にしよう」
そう言って微笑み、タクシーのドアを閉めた。
遠ざかっていくリアランプを見送りながら、私はポケットから煙草を取り出し、静かに火をつけた。
15分後、スマホが震えた。
『●●さん、無事に家に着きました。今夜は本当に素敵な時間をありがとうございました。こんなに心から安心できたデートは久しぶりです。……次のお休み、いつ空いていますか?絶対にまた会いたいです。』
画面を見ながら、私は満足のいく笑みを浮かべた。
これが、ブラッククラスという特別な場所で、28歳元モデルという最高峰の女性を攻略するための「シゾン流・大人のアプローチ」だ。
安易にその場で身体を求めず、「この男は他の男とは違う」という圧倒的な品格と余韻を心に焼き付けること。それこそが、彼女たちを本当の意味で「虜(とりこ)」にし、長く深い関係を築くための唯一の極意なのである。
【シゾンズ・メモ(Sizon’s Analysis)】
- 店選びは「映え」ではなく「静寂」 28歳元モデル層は派手なレストランに飽きている。コンクリート打ちっぱなしや古材を使った、静かな和食の個室や隠れ家バーが最適。
- 見た目ではなく「思考と苦悩」を褒める 「可愛いね」「スタイルいいね」は聞き飽きている。彼女が歩んできたキャリアの決断や、仕事に対するストイックさを肯定せよ。
- 「即持ち帰り」を捨て、「圧倒的余韻」を残す 1回目のデートで引き際を美しくすることで、女性側の執着心は跳ね上がる。「いつでも手に入る男」にならないことが、ブラッククラス攻略の最大の鍵である。
シゾン公式の交際クラブに入り浸る交際オヤジのYouTubeを公開中
交際クラブ(デートクラブ)に入り浸る会社経営者のYouTubeチャンネルです。現在ユニバース倶楽部・THE SALONに入会し日々デートを繰り返して、寂しさを紛らわして疑似恋愛「投資恋愛」に勤しんでいます。 出会いは無限大。だけどクオリティの高い出会いを経験したい方にとって、有益な情報を今後届けていきます。
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