この3日間、このブログの更新が完全にストップしていた。 1年以上にわたってほぼ毎日、私の思考の軌跡や、日々の些細な記録をここに刻んできた私にとって、これほど長く筆を置いたのは初めてのことだ。読者の皆さんには少しばかり心配をかけたかもしれないが、理由は至ってシンプルだ。ニューヨークという喧騒の街で、文字通り「仕事三昧」の数日間を過ごしていたからだ。
ニューヨークに降り立つ――新たな挑戦の幕開け
マンハッタンの乾いた冷たい空気が、私の肺を満たす。 海外での仕事が本格化し、拠点を移すような慌ただしさの中で、私は自分自身との対話の時間を、この3日間だけは「仕事」そのものに充てることに決めていた。
今の会社は企業コンサルティングを主軸としている。しかし、かつてゴリゴリのクリエイティブ系業界で、数百人のスタッフを率いて数多の作品を世に送り出してきた経験は、今の私の血肉になっている。結局のところ、本質的なクリエイティブの渇望は消えることはなく、私個人に指名で仕事が舞い込むようになった。その結果、私は再度、自ら請け負える体制のクリエイティブ部門を担う会社を立ち上げた。
今回のニューヨーク渡航は、その新たな挑戦の重要な足掛かりとなるものだ。海外配信会社より直接のお招きをいただき、今後の提携交渉、そしてグローバルな配信に向けた動画コンテンツの企画を練るため、私はこの地に降り立った。
分刻みの打ち合わせ、そして精鋭たち
今回の出張にあたり、私は万全の体制を整えた。 打ち合わせに同席するのは、私の会社の中でも特に英語が堪能なスタッフ数名。
そして、もう一人。元CAであり、帰国子女で英語がペラペラな「継続女子」である純子さんだ。
彼女は今回の渡航において、単なる同行者ではない。彼女の持つ知性、語学力、そして洗練された感性は、私のクリエイティブワークを補完し、より強固なものにしてくれる存在だ。
ニューヨークに入ってからのスケジュールは、文字通り「分刻み」だった。 現地時間で朝を迎えると、すぐにクライアントとの戦略会議が始まる。グローバル市場におけるデジタル配信のトレンド、ターゲット層の細分化、そして日本国内に発信する動画企画のトーン&マナー。会議室のホワイトボードは、次々と新たなアイデアと戦略で埋め尽くされていく。
クライアントとの打ち合わせが終われば、次は現地制作会社との打ち合わせだ。ニューヨークの制作スタジオは、常に緊張感とスピード感に溢れている。制作のプロセス、予算の配分、そしてクリエイティブの「核」をどう守るか。私の妥協を許さない性格は、このニューヨークの地でも遺憾なく発揮された。
スタッフが細かな調整を担ってくれているとはいえ、最終的な判断を下すのは常に私だ。思考の回路をフル回転させ、相手の論理を組み伏せながら、自分たちが描くビジョンを突きつける。ここで交わされるのは、単なる言語のやり取りではない。カルチャーと感性のぶつかり合いだ。
打ち合わせの数は、片手では数えきれない。昼食をとる時間さえ惜しいほどの濃密な時間は、私のクリエイターとしての原点を容赦なく刺激した。かつて感じていたあの焦燥感と、目標に向かって進む高揚感。それらが今のコンサルティング業と融合し、これまでにない新しいビジネスの形が立ち上がろうとしている。
真のクリエイティビティとは何か。それは単なる芸術的な達成ではなく、クライアントの課題を解き、社会に対してどのようなインパクトを与えられるかという戦略的思考と結びついたとき、初めて強大な力を持つ。今回の出張では、それを改めて痛感させられた。ニューヨークという街が持つ「結果がすべて」という冷徹さと、だからこそ生まれる圧倒的な質。それらに触れることで、私の頭の中では、新しい動画企画の骨子が驚くべき速度で組み上がっていった。
純子さん――ニューヨークという舞台での再会

怒涛の打ち合わせが一段落したとき、ようやく私の心に「仕事以外」の余白が生まれた。
純子さん。彼女は28歳、元CAという経歴を持ち、かつてユニバース倶楽部に在籍していた当時、誰もがその立ち居振る舞いに見惚れるほどの存在だった。モデル体型で長身、スラリとした彼女は、まさに洗練という言葉が似合う女性だ。倶楽部ではブラッククラスとして、数十名の男性とのセッティングを繰り返していた彼女だが、数多の男性の中で、私を選び、そして私との関係を「継続」することを選んでくれた。
今はもうユニバース倶楽部には退会している彼女だが、久しぶりに「ニューヨークに行きたい」という話になったのは、偶然か、それとも必然だったのか。「ちょうど今度、仕事でニューヨークに行くから、一緒に行こうよ」と私が誘ったとき、彼女は迷うことなく頷いた。
全費用を持つことは、私にとって当然の選択だった。私が求めているのは、単なる一時的な娯楽ではない。私という人間を理解し、この刺激的な街で共に価値を共有できるパートナーとしての時間だ。予約したホテルは、彼女のために一室、そして私自身も落ち着いて思考を整理し、翌日の仕事に備えるための部屋をもう一室、隣同士で確保した。互いに自立した大人として、同じ時間を共有しながらも、個人の時間は尊重する。相手に気を遣わせず、かつ最大限の敬意を払う。それが私たちの心地よい距離感だ。
夕刻、マンハッタンのカフェで彼女を待つ。遠くから歩いてくる彼女の姿は、ニューヨーカーの群衆の中でも際立っている。帰国子女であり、英語がペラペラな彼女にとって、この街は懐かしい庭のようなものかもしれない。彼女が私の前に座ると、空気が少しだけ柔らかくなる。
「待たせた?」 彼女の微笑みは、CA時代に培った完璧な所作と、それとは裏腹なリラックスした表情が共存している。私たちは、仕事で積み上げた論理的な思考を一度脇に置き、感性の領域で会話を交わす。ニューヨークという街が持つ華やかさと、少しのノスタルジー。それを共有することで、私の仕事の疲れも、どこか心地よい高揚感へと変換されていく。
経営者として、男として――そのコントラスト
カフェで彼女を待つ時間、私は自分のこれまでの人生を俯瞰していた。 なぜ私は、これほどまでに仕事に執着し、またこれほどまでに美しい人との時間を求めるのか。答えはシンプルだ。「人生の質」を高めること。仕事という戦いと、愛する人との静寂。その両極があるからこそ、私の人生は鮮やかなコントラストを描くことができるのだ。
多くの経営者は仕事に没頭するあまり、プライベートを疎かにしがちだ。あるいは、華やかな生活を求めるあまり、仕事の本質的な情熱を失う。しかし、私はそのどちらも妥協しない。むしろ、両方を最高レベルで追求することで、相乗効果が生まれると信じている。仕事で極限の思考を繰り広げたからこそ、純子さんとの時間で得られる癒しと刺激が際立つ。そして、彼女との時間で得たリフレッシュが、翌日の仕事でさらなる鋭い判断を生む。
ニューヨークという街は、そんな私にとって、最高の舞台装置だ。 ここには成功と挑戦、美しさと冷徹さが混在している。私たちが選んだこの「継続」という関係性は、誰かに強制されたものでも、社会的な義務感からくるものでもない。純粋に、お互いが「今、この場所に一緒にいたい」と願った結果なのだ。
ブログの空白、そして再起動
今回の出張で、改めて確信したことがある。 私はやはり、現場にいたい人間なのだ。クライアントと膝を突き合わせ、制作会社と熱い議論を交わし、より良いものを作るために血を流すような日々。その最前線にいるとき、私は最も私らしくいられる。
3日間、ブログを書かなかった。 それは書けなかったのではなく、あえて書かなかったのだ。ニューヨークでの打ち合わせに、すべてを注ぎ込みたかったからだ。これほど書かなかったのは初めてだが、その空白の時間には、1年前の私とは比較にならないほど濃密な経験が詰まっている。
さて、そろそろこの喧騒にも慣れてきた。 仕事はまだ続く。新しい動画企画の骨子は固まった。明日は、さらに深く、クリエイティブの核心に触れるための重要なミーティングが待っている。ニューヨークの夜はまだ終わらない。明かりの消えないマンハッタンの空を見上げながら、私は今、純子さんと共にある時間を、そしてこれから立ち上がる新しい会社の未来を想っている。
ブログの更新が滞っていた理由を、これにて終わりにしようと思う。 ここからは、また毎日を更新していく。仕事のことも、純子さんとの時間も、この街で感じたすべての刺激を、私の言葉としてここに刻んでいくつもりだ。
私のクリエイティブは、ここからまた加速する。 1年前、私はブログを始めた。そこから今日まで、私は止まることなく走り続けてきた。妻を亡くしたあの日から、時間だけは平等に過ぎ去っていく中で、私は自分自身の生をどう証明するかを問い続けてきた。仕事に打ち込むこと、美しいものに触れること、そして自分を理解してくれる人と共にいること。それこそが、私にとっての「生きている」ということの証明に他ならない。
かつてのクリエイティブ業界での経験も、今の企業コンサルティングの知見も、すべては今の私を形作る一部だ。これらを統合し、世界を相手に新しい価値を創造していく。ニューヨークという街が、私にそれを再確認させてくれた。
明日の朝、マンハッタンに朝日が昇る。その光の中で、私は再び戦場へと向かう。 次なるストーリーを、どうぞお楽しみに。
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