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31歳事務職・葉月さんとの邂逅と大人の関係への予感【第1話】

丸の内で働くお昼休憩でベンチに座っている葉月さん
UC初対面デートユニバース倶楽部

港区の喧騒を少し離れた、西麻布の路地裏。そこに、看板すら出していない隠れ家のような和食店がある。今夜の舞台はここだ。磨き上げられた白木のカウンター、微かに漂う出汁の香りと、職人が炭を熾すパチパチという微かな音。私シゾンは、約束の時間の10分前には到着し、冷えた薄張りのグラスで喉を潤しながら、今夜の主役を待っていた。

私のブログを日々チェックしてくれている男性、特に酸いも甘いも噛み分けた経営者や医師といった層の方々なら、交際クラブにおいて31歳という年齢をどう評価するだろうか。

正直に言えば、この界隈の主流は20代だ。瑞々しい肌、世間知らずゆえの危うさ、そして「パパ」という存在に無邪気に寄り添う若さ。それらは確かに魅力的である。しかし、ある程度のキャリアと資産を築いた我々のような年代にとって、20代の女性との会話は、時に接待に似た疲労を伴うことがある。流行りのインフルエンサーの話や、SNSでの承認欲求に付き合うのは、一度や二度なら楽しいが、長くは続かないのが本音だ。

そんな中で出会ったのが、今回のターゲットである葉月さんだった。

事務職という仮面の下にある知性

丸の内で働くお昼休憩で道路の真ん中で立っている葉月さん

彼女のプロフィールを初めて見た時、まず目に留まったのはその文体であった。定型文を並べただけの多くの女性たちとは違い、彼女の自己紹介文には、自分の言葉で紡がれた血の通った温度感があった。

そんな一節に、私は惹かれた。

職業は事務職。年齢は31歳。交際タイプはB2。周知の通り、B2とは大人の付き合い、つまり肉体的な関係を含めた深い交流を許容するタイプを指す。

30代に差し掛かった女性が、あえてこのB2を選択し、かつ事務職という堅実な職業を名乗る。そこには、若さだけで勝負できない自覚と、同時に大人の女としての確固たる覚悟があるはずだ。私シゾンはその奥にあるものを覗いてみたいという好奇心に駆られ、オファーを出した。

暖簾をくぐった、理想の31歳

定刻の3分前。店の重厚な扉が静かに開き、彼女が現れた。

「お待たせいたしました。葉月です」

彼女は控えめに会釈をし、私の隣に腰を下ろした。第一印象は清潔感の一言に尽きる。髪は丁寧にブローされ、派手なカラーリングも施されていない。
服装は淡いベージュのシルクブラウスに、ラインの綺麗なネイビーのタイトスカート。手元にはブランドを主張しすぎない上質なレザーのバッグ。31歳という年齢を、これほどまでに正しく、そして美しく着こなしている女性は珍しい。

20代の女性が「見られること」を意識して装うのに対し、彼女の装いは「相手を不快にさせないこと」を起点にしている。その気遣いこそが、大人の女性の嗜みであると自分としては感じる。

まずは、シャンパンで乾杯を交わす。
「お仕事、お疲れ様です。今日は暑くなかったですか?」
私がそう声をかけると、彼女は

「本当に。でも、このお店の空気感で少し涼しく感じました」

と、柔らかく微笑んだ。

静謐な空間で重なる、沈黙と会話の心地よさ

先付けとして出されたのは、春を感じさせる独活(うど)と蕗の薹の和え物だ。微かな苦味が、シャンパンの果実味を引き立てる。自分としては、この最初の一口をどう味わうかで、その女性の「育ち」や「生活の質」を推測する癖がある。葉月さんは、箸先を汚さず、一口を小さく運び、咀嚼の間も品を崩さない。事務職という日々のルーチンの中で培われた、正確さと丁寧さが所作に滲み出ていた。

話題は、私がかつて学んでいたデザインやアートの話へと波及した。驚いたことに、彼女は私がかつて傾倒したデザイナーの個展に、つい最近足を運んでいたという。

「あの色彩設計は、理屈ではなく本能に訴えかけてくるものがあるんです。事務職だと、表計算ばかり見ている反動かもしれないが、ああいう非日常的な美しさとか好きです」

彼女は、単に「綺麗だね」で済ませるような浅い反応はしない。なぜそれが良いのか、自分の生活にどう影響を与えたのかを、自分の言葉で言語化できる能力を持っていた。男性の皆様も共感していただけると思うが、自分の専門領域や拘りに対して、対等、あるいはそれ以上の感性で撃ち返してくる女性との時間は、この上ない贅沢である。

そして、会話が中盤に差し掛かった頃、彼女は少しだけ声を潜めて言った。

「なんだか、こういう雰囲気って久しぶりなのでドキドキしてるんです」

この言葉に嘘はないと感じた。31歳という年齢になり、将来への不安や日常の閉塞感を抱える中で、彼女なりに「本物の大人の男」を探していたのかもしれない。我々の間には、初対面とは思えないほど深い信頼関係の種が、一気に芽吹いていくような感覚があった。

31歳という「旬」がもたらす安心感

食事は中盤、お造りへと移る。五島列島のクエと、軽く炙った金目鯛。脂の乗った魚に合わせて、私は辛口の日本酒を選んだ。彼女の酒の進み具合も、早すぎず遅すぎず、こちらのペースに自然と合わせてくる。この「合わせる」という行為が、20代の女性のように無理をしている感じがなく、呼吸をするように自然なのだ。

自分としては、これまで何百人という女性と会ってきたが、30代の女性が持つこの「察する力」は、ビジネスの場における有能な秘書のそれにも似ている。男性が何を求め、どのタイミングで言葉を欲しがっているのか。葉月さんは、それを本能的に理解しているようだった。

私は31歳の事務職という属性の「深み」を見た。組織の歯車として真面目に機能している彼女たちにとって、我々のような自由業や経営者の存在は、一種の「解放」なのだろう。そして我々にとっても、彼女たちの持つ「規律正しさ」は、浮世離れした日常に一本の筋を通してくれるような安らぎを与える。

確信に満ちた、2回目へのステップ

コース料理の最後、デザートを食べている頃には、私は彼女を手放したくないという強い独占欲に近い感情を抱いていた。
この感情は基本的に起きてしまうので仕方ない。でも自分だけのものにしたいという気持ちはない。

これほどまでに会話の波長が合い、かつB2という深い関係を前提としている。これは、久々の「大当り」だ。

「今度行きつけのbarがありますが、次回一緒にいきたいです。」

私の誘いに対し、彼女は一切の迷いを見せなかった。

「ぜひ、お願いしたい。●●さんとお話ししていると楽しいです」

彼女の瞳は、嘘をつけない子供のような純粋さと、大人の女の艶っぽさが混ざり合った不思議な光を湛えていた。この時、指先が微かに触れ合ったが、彼女はそれを避けるどころか、吸い付くような柔らかな感触を残していった。

私は店を出て、彼女のためにタクシーを呼んだ。西麻布の静かな夜気の中で、彼女の纏う仄かな香水の香りが際立つ。それは石鹸のような清潔感の中に、微かにサンダルウッドが混じった、落ち着きのある香りだった。

ドアを閉める直前、彼女の手を軽く握る。彼女はそれを拒むことなく、優しく握り返してきた。指先から伝わる体温が、次回のデートへの期待をさらに膨らませる。

「おやすみなさい、●●さん。楽しみにしてますね!」

タクシーが西麻布の闇に消えていくのを見送りながら、私は確信していた。次のデートで、私たちはもっと深い場所へ行けるだろう。31歳の事務職、葉月。彼女との時間は、これまでの刹那的な出会いとは一線を画す、特別なものになるはずだ。

完璧なデートの後に残る、微かな違和感

一人になり、再び夜の街を歩き始める。自分としては、最高の滑り出しだと思っていた。会話の相性、ルックスの清潔感、そしてB2という意思表示。すべてが揃っている。

しかし、経営者としての直感だろうか。

あまりにも「完成されすぎている」彼女の振る舞いに、ほんの僅かな、説明のつかない違和感を覚えていたのも事実だ。彼女のあの落ち着き、あの包容力、そしてあの「指先の温もり」。それは、単なる31歳の独身女性が持ち得る以上の、深い経験に裏打ちされたもののように思えてならなかった。

だが、その違和感の正体を突き止めるよりも、次回のデートへの期待が勝っていた。彼女が何者であろうと、今、この瞬間の高揚感こそが交際クラブの真髄ではないか。

私は次回のフレンチの予約を入れるべく、スマートフォンの画面を操作した。予約日は、彼女が「仕事の調整がつきます」と言った来週の水曜日。

しかし、この時の私は知らなかった。彼女がなぜ、これほどまでに大人の理解を持ち合わせているのか。そして、彼女が隠し持っているものがあったのだ…

それが、ホテルのスイートルームという、最も無防備な場所で暴かれることになるとは、夢にも思っていなかったのである。

第2話へ続く

31歳事務職・葉月さんとの邂逅と大人の関係への予感【第2話】
交際クラブでの2回目デート。31歳事務職の葉月さんと合意の上で向かったホテルのスイートルーム。完璧な夜になるはずが、彼女の肌に刻まれた「帝王切開の痕跡」を見つけた瞬間、状況は一変する。独身と偽り、母であることを隠していた彼女の真実とは。経営者シゾンが直面した、美しき嘘と現実の物語。

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