前回までのあらすじ
並木通りの静かなる動揺

銀座、並木通り。
午後六時四十五分。 街灯が灯り始め、高級外車が列をなすこの通りは、日本で最も「格」が問われる場所だ。 私シゾンは、日下部さんと二人、指定の待ち合わせ場所でその時を待っていた。
日下部さんは相変わらず、数歩後ろに控えながらも、周囲の状況を全方位でスキャンしている。その佇まいは、有能な専務というよりは、主人の夜を完璧に守護する執事そのものだ。
最初に会ったときから常に忠実にしていたのだが…、やりすぎなところがあるからもう少しフランクにしましょうって言っても聞かない。それだけリスペクトしてくれているのか解らないのだが…。
「日下部さん、今日の京香さんと美紀さん、楽しみですね。」
「ええ、社長。私も万全の準備を整えております。……京香さんからメッセージで
『15分前ですが、既に到着してます』
とのことです。流石はブラッククラス、時間の使い方が洗練されてますね」
日下部さんがスマートに報告を終えたその直後。彼のスマートフォンが、嫌な予感を孕んだ振動を見せた。
表示されたのは「ユニバース倶楽部 事務局」。 このタイミングでの事務局からの直電。経験上、これは九割方「トラブル」の合図。
日下部さんは眉一つ動かさず受話器を耳に当てた。
「……はい。……ええ、左様ですか。体調不良、致し方ありませんね。……問題ありません。佳奈さんにすぐ連絡を入れていただけますか。ええ、大丈夫ですので。そ、そんな謝らないでください」
電話を切った日下部さんは、私に向き直り、一礼した。
「社長、美紀さんが急遽当日キャンセルです。体調不良だそうです。ご安心ください。万が一のために抑えとして声をかけておいた『佳奈さん』が、今から合流していただけるとのことです。彼女もブラッククラスの厳選された逸材だそうです」
これが日下部さんという男だ。
何でも任せてしまうのだが、
この抑えの制度はユニバース倶楽部側で用意されているのだが、よくできているなと思っている。抑え女性にはもしも問題なくお食事会が開催された場合には10000円を渡すことになっている。わざわざ来てくれたという意味でのお礼である。(女性にとっては、なにもしなくて待ち合わせ場所近くに居たら10000円というのも凄いなとは思うが、もし合流になったとしてもパパが出来るという意味ではプラスなのだ。)
太陽のような「代打」佳奈さんの登場
「お待たせしました!佳奈です!急な呼び出しですみません、今日はよろしくお願いします!」
人混みを割り、さっそうと現れたのは、美紀さんの「代打」という言葉が失礼に感じるほどの、圧倒的な華やかさを纏った女性だった。 弾けるような笑顔、そして夜の銀座に映える明るいトーンの装い。当日キャンセルの重苦しい空気を、彼女は一瞬で塗り替えてしまった。
ほぼ同時に、日下部さんの誘導で京香さんとも合流を果たす。
京香さんは、4Kモニターで見た通りの知性溢れる佇まいで、15分前から静かに待っていてくれた。
「京香さん、お待たせして申し訳ありません。こちら佳奈さんです。私が日下部です。こちらがシ…●●さんです。よろしくお願いいたします」
日下部さんの淀みのないエスコートにより、混乱していたはずの現場は、まるで最初からこのメンバーで集まる約束だったかのような調和を取り戻した。
しかし、ここで安堵してはいけない。本当の「紳士たる行動」は、ここから始まるのだ。
「オッサン臭」という名の暴力を封じ込める
予約していたお店へ向かうため、2台のタクシーを手配した。 1台目には、私と日下部さん。 2台目には、佳奈さんと京香さん。
「●●さん、二台に分かれるんですか?」
佳奈さんが不思議そうに首を傾げる。
自分は微笑んで、「ええ。先にお店の行き先を伝えてありますから、ゆったりとくつろいで向かってください」とだけ告げた。
なぜ、わざわざ二台に分けるのか。
男性なら、少しでも早く女性と親密になりたいと願い、同じ車内に乗り込みたいと思うのが本能だろう。 しかし、狭いタクシーの車内という密室は、時に残酷な現実を女性に突きつける。
それは「加齢臭」という名の、目に見えない暴力だ。
自分は、自分の匂いには人一倍気を使っている。日下部さんも同様だ。
だが、どれだけ対策をしても、60代に到達しようとするオッサンと、そして50代後半の男二人が乗り込んだ車内の空気は、二十代、三十代の女性にとって決して快いものではない。
「オッサン二人の匂い」が充満した空間に、これから食事を楽しむ女性たちを閉じ込める。 そんな野暮な真似は、私にはできない。
「タクシーにオッサン臭をまき散らして、彼女たちの気分を害したくないんですよ」 走り出した一台目の車内で、自分は日下部さんに苦笑いしながら言った。
日下部さんも深くうなづいた。
加齢臭対策と、紳士が纏うべき「クリード」の品格
男性にとって、加齢臭は避けられない宿命だ。 しかし、それを「歳だから仕方ない」と放置するのは、紳士としての怠慢でしかない。 自分は外出前、必ず無香料のデオドラントで基礎を整え、その上に信頼できる香水を一吹きすることを鉄則としている。
ここで、世の経営者や医師といった多忙な男性にぜひ推奨したい香水がある。 私が長年愛用しているのは「クリードのアバントゥス(CREED AVENTUS)」だ。 ナポレオンをオマージュしたというこの香りは、力強さと気品を兼ね備えている。トップノートのフルーティーな爽やかさから、時間が経つにつれてベースのオークモスやアンバーグリスが深みを増し、男性の「成功」と「余裕」を香りで体現してくれる。
あるいは、もう少し軽やかにいきたい時は「ジョーマローンのウッドセージ&シーソルト」を選ぶ。 これは主張しすぎず、それでいて「育ちの良さ」を感じさせる清潔感がある。 香水は、決して匂いを「隠す」ためのものではない。 自らの品格を補完し、相手に対して「私はあなたの時間を大切に思っています」というメッセージを届けるためのツールなのだ。
タクシーを二台に分けるという物理的な距離感と、洗練された香りの演出。 この二律背反が、女性たちの期待感を高めるスパイスになる。 「あの人は、私たちを大切に扱ってくれている」 その予感が、後の会話をどれほどスムーズにするか、多くの男性に知ってほしいと思う。
敬語という名の「礼節の壁」が生む親密さ
銀座の予約してくれていたお店の個室。 重厚な扉の向こう側で、ようやく四人は腰を落ち着けた。 クリスタルのグラスが照明を反射し、静謐な時間が流れ始める。
注文を終え、シャンパンが運ばれてくるまでの間、佳奈さんが弾んだ声で尋ねてきた。
「あの、●●さん、日下部さん。お二人とも、どうして私たちにずっと敬語なんですか? もっとフランクに話してくださっていいのに!」
私シゾンは静かに答えた。
「佳奈さん、京香さん。実は昔、初めてお会いした女性に、つい親しみを込めて最初からタメ口で話してしまったことがあったんです。その時、自分では気づかないうちに、相手を威圧してしまっていた。……高圧的な態度というのは、自分ではなかなか自覚できないものです。特に男性は」
ちょっと首をかしげながら
「お二方…反社…じゃないですよね?」
と京香さんのとんでもない質問に、場が和むという事も起きる。
最初にあえて「礼節の壁」を置く。 それが取り払われた時、あるいは言葉遣いが少しだけ崩れた瞬間に生まれる親密さは、最初から馴れ馴れしく接するのとは比較にならないほど深いものになる。
ようやく店内の心地よい温度と、シャンパンの泡の音に安堵の溜息が漏れる。 当日キャンセルのバタバタから始まった銀座の夜。 しかし、そのトラブルすらも、今は最高のご馳走へと変わろうとしていた。
第3話へ続く。
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